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奈良時代から続く、街と木の切っても切れない関係
梅田ーなんば間を南北につなぐ
全長4.4kmにもおよぶメインストリート
御堂筋
道路沿いにズラリと並ぶイチョウの木。
春夏は青々とした緑の葉が生い茂り、
秋は鮮やかな黄色の絨毯に覆われ、
冬はキラキラと輝く光に包まれます。
このイチョウの木は
誰かの個人的な所有物ではなく、
大阪市が管理をしています。
このような道路に植えられている樹木のことを、
「街路樹」といいます。
これも!
これも!
これもです!
実は、街路樹の歴史はとても長く、
なんと奈良時代まで遡ります。
旅人の安全を守ることを目的に、
街道に果物などの木を植えられた
という記録が残っています。
1200年も昔から「人の暮らしと木」は、
切っても切り離せない関係だったんです。
街から木がなくなると、現代人は生きていけない!?
とはいえ、
テクノロジーが進んでいる現代でも、
街路樹は本当に必要なのでしょうか?
大阪の街を巡りながら
検証していきましょう!
①街を彩る(景観)
美しく統一感のある街並みをつくり、季節感を演出!
②街を快適にする(木陰などの快適な環境づくり)
歩行者とドライバーの安全に役立ちます!
③街を豊かにする(生物多様性)
街中に多様な生き物たちが集まる憩いの場に!
④街を強くする(防災)
火事の延焼を防ぎ、災害の拡大をブロックします!
実はこんなにも大切な役割があるんです!
ちなみに街路樹にもいろんな種類があります。
大阪市内の代表的な街路樹
- シラカシ
- イチョウ
- ヤマモモ
- クスノキ
ドングリが実るシラカシ。耐寒性があり、防風樹としての役割を果たします
大阪のシンボルといえば御堂筋のイチョウ並木
日陰や痩せ地などでも育ち、夏には緑陰をつくるヤマモモ
3m以上になる高木で、青々としたさわやかな姿のクスノキ
街で街路樹を見かけたら、
季節の移ろいを感じながら
ぜひ観察してみてください!
少しの愛と小さなアクションで未来を救う!
樹木のみどりは空気をきれいにしたり、
気候をやわらげたり、
街に自然をよみがえらせたり、
快適な環境づくりに役立っています。
しかし、車や人通りの多い街中は、
樹木にとってはとても厳しい環境…。
すくすくと枝を伸ばし、
緑いっぱいの葉を茂らせるためには
「細やかな愛情」と「適切な管理」が
必要不可欠です。
コップ一杯の水やり
落ち葉の清掃など
一人ひとりができるアクションを
起こしてみませんか。
ほんの少しの行動が、
街の未来を豊かにします。
人と木がともに生きられる
100年後の未来のために。