晴れ

13℃

2024.01.19 ( fri )

Osaka

【特集】「あの木」、地味にめっちゃ役立ってるんです

2024.05.30(Thu)

INDEX


奈良時代から続く、街と木の切っても切れない関係

梅田ーなんば間を南北につなぐ
全長4.4kmにもおよぶメインストリート
御堂筋

道路沿いにズラリと並ぶイチョウの木。
春夏は青々とした緑の葉が生い茂り、
秋は鮮やかな黄色の絨毯に覆われ、
冬はキラキラと輝く光に包まれます。

このイチョウの木は
誰かの個人的な所有物ではなく、
大阪市が管理をしています。

このような道路に植えられている樹木のことを、
「街路樹」といいます。

これも!

これも!

これもです!

実は、街路樹の歴史はとても長く、
なんと奈良時代まで遡ります。

旅人の安全を守ることを目的に、
街道に果物などの木を植えられた
という記録が残っています。

1200年も昔から「人の暮らしと木」は、
切っても切り離せない関係だったんです。

街から木がなくなると、現代人は生きていけない!?

とはいえ、
テクノロジーが進んでいる現代でも、
街路樹は本当に必要なのでしょうか?

大阪の街を巡りながら
検証していきましょう!

①街を彩る(景観)

美しく統一感のある街並みをつくり、季節感を演出!

②街を快適にする(木陰などの快適な環境づくり)

歩行者とドライバーの安全に役立ちます!

③街を豊かにする(生物多様性)

街中に多様な生き物たちが集まる憩いの場に!

④街を強くする(防災)

火事の延焼を防ぎ、災害の拡大をブロックします!

実はこんなにも大切な役割があるんです!
ちなみに街路樹にもいろんな種類があります。

大阪市内の代表的な街路樹

  • シラカシ
  • イチョウ 
  • ヤマモモ
  • クスノキ

ドングリが実るシラカシ。耐寒性があり、防風樹としての役割を果たします

大阪のシンボルといえば御堂筋のイチョウ並木

日陰や痩せ地などでも育ち、夏には緑陰をつくるヤマモモ

3m以上になる高木で、青々としたさわやかな姿のクスノキ

街で街路樹を見かけたら、
季節の移ろいを感じながら
ぜひ観察してみてください!

少しの愛と小さなアクションで未来を救う!

樹木のみどりは空気をきれいにしたり、
気候をやわらげたり、
街に自然をよみがえらせたり、
快適な環境づくりに役立っています。

しかし、車や人通りの多い街中は、
樹木にとってはとても厳しい環境…。
すくすくと枝を伸ばし、
緑いっぱいの葉を茂らせるためには
「細やかな愛情」と「適切な管理」が
必要不可欠です。

コップ一杯の水やり
落ち葉の清掃など
一人ひとりができるアクションを
起こしてみませんか。

ほんの少しの行動が、
街の未来を豊かにします。
人と木がともに生きられる
100年後の未来のために。

この記事の関連タグ

この記事をシェアする

関連する記事 Related

  • みどりのまちづくり

    【特集】健やかな樹木を育むために

    2024.08.30(Fri)

    news
  • みどりのまちづくり

    【特集】都会の「木」は疲れている?

    2024.05.30(Thu)

    news
  • みどりのまちづくり

    都市公園におけるクビアカツヤカミキリについて情報提供のお願い

    2024.03.28(Thu)

    news