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Osaka

【特集】「あの木」、地味にめっちゃ役立ってるんです

2024.05.30(Thu)

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奈良時代から続く、街と木の切っても切れない関係

梅田ーなんば間を南北につなぐ
全長4.4kmにもおよぶメインストリート
御堂筋

道路沿いにズラリと並ぶイチョウの木。
春夏は青々とした緑の葉が生い茂り、
秋は鮮やかな黄色の絨毯に覆われ、
冬はキラキラと輝く光に包まれます。

このイチョウの木は
誰かの個人的な所有物ではなく、
大阪市が管理をしています。

このような道路に植えられている樹木のことを、
「街路樹」といいます。

これも!

これも!

これもです!

実は、街路樹の歴史はとても長く、
なんと奈良時代まで遡ります。

旅人の安全を守ることを目的に、
街道に果物などの木を植えられた
という記録が残っています。

1200年も昔から「人の暮らしと木」は、
切っても切り離せない関係だったんです。

街から木がなくなると、現代人は生きていけない!?

とはいえ、
テクノロジーが進んでいる現代でも、
街路樹は本当に必要なのでしょうか?

大阪の街を巡りながら
検証していきましょう!

①街を彩る(景観)

美しく統一感のある街並みをつくり、季節感を演出!

②街を快適にする(木陰などの快適な環境づくり)

歩行者とドライバーの安全に役立ちます!

④街を豊かにする(生物多様性)

街中に多様な生き物たちが集まる憩いの場に!

⑤街を強くする(防災)

火事の延焼を防ぎ、災害の拡大をブロックします!

実はこんなにも大切な役割があるんです!
ちなみに街路樹にもいろんな種類があります。

大阪市内の代表的な街路樹

  • シラカシ
  • イチョウ 
  • ヤマモモ
  • クスノキ

ドングリが実るシラカシ。耐寒性があり、防風樹としての役割を果たします

大阪のシンボルといえば御堂筋のイチョウ並木

日陰や痩せ地などでも育ち、夏には緑陰をつくるヤマモモ

3m以上になる高木で、青々としたさわやかな姿のクスノキ

街で街路樹を見かけたら、
季節の移ろいを感じながら
ぜひ観察してみてください!

少しの愛と小さなアクションで未来を救う!

樹木のみどりは空気をきれいにしたり、
気候をやわらげたり、
街に自然をよみがえらせたり、
快適な環境づくりに役立っています。

しかし、車や人通りの多い街中は、
樹木にとってはとても厳しい環境…。
すくすくと枝を伸ばし、
緑いっぱいの葉を茂らせるためには
「細やかな愛情」と「適切な管理」が
必要不可欠です。

コップ一杯の水やり
落ち葉の清掃など
一人ひとりができるアクションを
起こしてみませんか。

ほんの少しの行動が、
街の未来を豊かにします。
人と木がともに生きられる
100年後の未来のために。

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